英検1級二次試験対策を紹介したいと思います。
記事を書いている私は英検1級・TOEIC975点です。
過去には海外営業としてアフリカのタンザニアに2ヶ月滞在したことがあります。
5回目の挑戦でやっと英検1級に合格できたので、みなさんが私と同じ失敗をしないように反省を込めて学習方法を紹介します。
まず、二次試験全体の構成を紹介します。
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①簡単な自己紹介
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②1分間のスピーチの準備
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③2分間のスピーチ
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④4分間の質疑応答
参照サイト>>
この順番に沿って説明していきます。
私にとっての一番の難関であったスピーチの勉強方法を中心に書いていきます。
① 簡単な自己紹介
軽く自己紹介する時間があります。
面接官の方は一日でたくさんの面接をこなすので型にはまりすぎた自己紹介だと退屈すると思います。
私の場合は名古屋グランパスというサッカーチームが好きで面接当日がちょうど開幕戦だったので
「私は愛知県出身で名古屋グランパスというサッカーチームが好きです。ちょうど今日、開幕戦があって既に試合が始まっています。
今すぐにでも試合をみたいですが、面接会場は携帯使用禁止なので見られません。試験が終わったらすぐ見ます!」
このような自己紹介をしました。
とにかく、典型的すぎる自己紹介だと印象に残らないと思うのでこれぐらい言ってもいいかもしれません。
② 1分間のスピーチの準備
ここがまず1つ目の勝負の分かれ目です。
面接官から5つのお題が書かれた紙を渡されます。
その中から自分が話せそうなお題を1つ選んで1分間で準備します。
準備は2つの理由と理由に対する例を考えるという準備をしました。
5つの題から1つを選んで理由と具体例を1分間で準備するには題を見た瞬間にそれらが思い浮かぶようになるまで練習が必要です。
具体的な練習方法は次の段落で説明します。
③ 2分間のスピーチ
ここからは少し長くなってしまうので段落に分けて説明しようと思います。
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③-1 スピーチについて
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③-2 スピーチのポイント
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③-3 練習方法(インプット)
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③-4練習方法(アウトプット)
③-1 スピーチについて
スピーチは長いようで短いです。
というのも、自分がよく知っているトピックはあっという間に2分間過ぎてしまいますが、知らないトピックだと体感時間30分ぐらいかかっているように思えます。
実際、3回目の面接の時に2分間のスピーチの後半1分間を黙り込んでしまったのですが、1分間が30分間に感じるほど長く感じました。
何を話していいかわからず、面接官二人は微笑んでいるという状況はなかなかきつかったです。
ちなみにその時のスピーチの点数は3点でした。
ここから言えることはしっかりとトピックについての知識をインプットして英語で瞬時に言える状態にしておく必要があるということです。
日本語でも2分間スピーチするのは難しいようなことについて英語でしなければいけないので準備が必要なことは言うまでもありません。
私が落ち続けている理由は参考書で少し勉強してトピックについて知っている状態で満足しているからだと思います。
その状態と実際に英語で話せるようになる間には大きな隔たりがあるのでその差を埋めるためにアウトプットしなければいけません。
お題を見た瞬間に理由を2つと例を思い出させるレベルにしておく必要があります。
つまり、頻出テーマに精通するだけでなく、それを瞬時に思い出して英語でスピーチできるようにしないといけません。
本心はしまっておいて、理由と具体例が思い浮かぶ主張を選ぶのが得策です。
英検1級は自分の主張をする試験ではなく、英語力を測るテストなので本心でなくても英語を話している限りは英語力を面接官に採点してもらえます。
最悪なのは私のように黙り込んでしまうことです。
これでは、面接官は採点しようがありません。ですので、本心でなくてもたくさん話せるような立場からスピーチをした方がいいです。
③-2 スピーチのポイント
スピーチの内容で大切なのはbe specificということです。
日本語で言えば、具体的に話すということです。
固有名詞や数をスピーチの中に入れることで説得力のあるスピーチになります。
例えば、
日本の食料自給率を上げるためにはどうしたらよいか?
という問題が出たとします。
私が考えた例を紹介します。
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方法 1 休耕地を活用すべきだ→日本の農作地の10%は休耕地でその面積は滋賀県に相当すると言われている。そのような休耕地を活用すべきだ。
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方法2 科学技術を活かすべきた→DJIは農業用ドローンを開発している会社でドローンを使って肥料を散布したり、害虫や害鳥対策をしたりできるようになって人手不足の解消に役立つはずだ。
それぞれの主張の解説をすると、
方法1では農作地の10%が休耕地であるという数字を入れて具体性をもたせています。
どのように活用すべきかはここでは触れませんが、全国で様々な施策が行われているようです。
以下のリンクに具体例があるので参考にしてみてください。
方法2ではDJIというドローン会社の固有名詞を使うことで具体的なスピーチができるようになります。
また、ドローンの活用法も具体的に述べることで聞き手が理解しやすいスピーチになります。
これから実際に私が実践した勉強法を紹介します。
やったことは大きく分けて、インプットとアウトプットです。
2次試験は面接試験なのでインプットとアウトプットをバランス良く鍛える必要があります。
インプットの目的はお題に関する知識を覚えて、瞬時にアウトプットできるようにすることです。
③-3 練習方法(インプット)
インプットのためにやったことは
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1 英検1級二次試験の参考書
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2 一ノ瀬先生のYoutube
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3 ネタ帳の作成
1 英検1級二次試験の参考書
英語で経済・政治・社会を討論する技術と表現
この本は英検2次試験の範囲を網羅しているので辞書的な使い方をしていました。
わからないことがあれば、この本を確認して暗記するようにしました。
英検1級 面接大特訓
より英検対策に特化した本です。
試験で狙われる問題と回答例がついています。
質疑応答で予想される質問も掲載されています。
私のお気に入りは付属のフラッシュカードで直前期にスキマ時間で暗記しました。
会社のトイレや休憩中にフラッシュカードをめくって暗記しました。
2 一ノ瀬先生のYoutube
12時間の動画があります。
これは本当に勉強になりました。
12時間のうちに2次試験の問題を100題解くという動画です。
それぞれの題について論点を整理しながら説明があるので聞いているだけとても勉強になります。
流暢な人が100題も勉強しているなら私はその倍はやらないと受からないなと思い、モチベーションにもなりました。
私は筋トレしながら、通勤しながら聞いていたので12時間も苦ではなかったです。
後半の動画もあって12時間分あってこれはコミニュティー入らないと見れませんが、490円なので前半分の動画を含めたらもとを取れると思います。
3 ネタ帳の作成
スピーチでは2つの理由と具体例が必要なのでお題に対してそれらを考えて暗記しました。
私は30題ほどしか作れませんでしたが、範囲を網羅しようとしたら100題ぐらい必要だと思います。
例えば
題 Should terminally ill people be allowed to end their lives?
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理由1 Moribund patients have the right to death with dignity, which can terminate their
excruciating pain. -
例1 Belgian Paralympian Marieke Vervoort has died aged 40 after ending her life through euthanasia.
she lived with a degenerative spinal condition that caused her constant pain and made sleeping very difficult. -
理由2 Euthanasia will reduce the government healthcare costs, thus allowing
more money to be allocated for treatment of curable diseases. -
例2 end-of-life care has high costs. Medical treatment is expensive especially 1 month before one's death. It will be effective to cut those costs.
こんな感じ自分なりに回答を用意しました。
2アウトプット
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過去問6年分
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テソーラスハウス
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DMM英会話
過去問6年分
過去に出題された問題で練習するのはとても大切です。
1題につき3分(1分準備、2分スピーチ)で終わるので集中してやると量をこなせます。単純計算で1時間で20題できます。
このペースは早すぎるにしても1題5分1分準備、2分スピーチ、2分復習)の計算でも1時間で12題できるので掲載されている60題の過去問は5時間でできる計算です。
5時間で1週やるの厳しいと思いますが、時間を計って集中して練習するとはかどるのでおすすめです。
私は長時間は集中力が持たないので1時間で12題を1セットとして休日はそれを3セットずつやっていました。
テソーラスハウス
二次試験に2回連続で落ちて独学では受からないかなと思いテソーラスハウスという塾に通いました。
先生の質がとても高く勉強になりました。
基本的には模擬面接を50分間行うという形式で3ヶ月ほど通いました。
渋谷にある塾ですが、skypeで授業を受けられるので地方在住の方も受講できるので独学で伸び悩んでる方はぜひ。
おすすめはサイモンという講師です。
鋭い指摘をたくさんしてくれるのでとても勉強になります。
DMM英会話
DMM英会話のフリートークで英検の題を自分で用意してスピーチをしてそれに対して質疑応答をしてもらっていました。
1回の授業で3題ほどスピーチをしていました。
英語のテストがあるのでスピーチしてそれに対して質問してくださいと頼むとどの講師も快諾してくれました。
これの良い点は対面で話す練習ができてそれに対して質問が来るという本番と同様の練習ができることです。
自分で過去問の練習は一人で行うのそれに対する反応はありません。
また、質疑応答で自分では気づけなかった視点や思いも寄らない反論を聞けることもあります。
というわけで、DMM英会話での練習も重宝していました。
このようにインプットとアウトプットを繰り返すことで徐々にスピーチができるようになりました。
比率でいうとアウトプットが苦手なので3:7ぐらいでした。
自分の能力に応じて比率を変えたら良いと思います。
繰り返しますが、知らないことは話せないし、知っているつもりでも英語で2分間話せるかと言ったら微妙だと思うので両者のバランスが大切です。
④ 4分間の質疑応答
私はこれと言ってこのパートは対策していませんが、スピーチの対策で色々と調べていく中で周辺知識も身に付いていき、質疑応答もできるようになるのではないでしょうか。
日頃からDMM英会話を行っていましたので、そこでの練習の成果が出たのかもしれません。
気をつけることはスピーチと質疑応答での主張が矛盾しないように一貫した主張をすることです。
矛盾した発言をすると結局あなたはなにを言いたかったのか伝えられなくなってしまいます。
英語のテストですが、あまり支離滅裂なことを言っていると印象を良くないと思います。
まとめ
ここまで試験の順番通りに対策を書いてきました。
これが僕が実践している英検1級対策です。
次回以降の記事で英検1級のネタをまとめた記事を書こうと思うのでそちらもぜひご覧ください。