このシリーズでは、Power Platformエンジニアとして2年間の実務経験を持つ筆者が、
知識の再点検を目的として学習を進めていきます。
学習の軸となるのは、Microsoftが公式に提供している学習サイト「Microsoft Learn」です。
各ページを読み進めながら、重要なポイントの整理、理解を深めるためのメモ、
そして実務にどう活かせるかといった視点を記録していきます。
単なる復習にとどまらず、「なぜこの設計が推奨されているのか」
「実際のプロジェクトではどう応用できるのか」といった考察も交え、
より実践的な知識の再構築を目指します。
🧩 使用技術と資格
これまで筆者が扱ってきた技術や保有している資格は以下のとおりです。
Power Platformの開発からソリューション設計まで幅広く関わってきました。
使用技術:
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Dynamics 365 Sales
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Dynamics 365 Customer Service
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Power Apps(Model-driven / Canvas)
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Power Automate
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Dataverse for Teams
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JavaScript
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C#
保有資格:
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PL-200(Microsoft Power Platform 業務コンサルタント)
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PL-400(Microsoft Power Platform Developer)
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PL-600(Microsoft Power Platform Solution Architect)
📘 学習ルート
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Power Apps モデル駆動型アプリ ドキュメント - Power Apps | Microsoft Learn
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Dataverse 開発者ドキュメント - Power Apps | Microsoft Learn
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モデル駆動型アプリ開発者ドキュメント - Power Apps | Microsoft Learn
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モデル駆動型アプリのコード コンポーネント - Power Apps | Microsoft Learn
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Dynamics 365 Sales へようこそ | Microsoft Learn
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Dynamics 365 Customer Service へようこそ | Microsoft Learn
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Power Automate とは - Power Automate | Microsoft Learn
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Power Appsキャンバス アプリ ドキュメント - Power Apps | Microsoft Learn
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企業の開発者、パートナー、ISV のためのキャンバス アプリ - Power Apps | Microsoft Learn
それでは、ここから実際の学習を始めていきます。
まずは「モデル駆動型アプリ」について、Microsoft Learnの内容をもとに整理していきます。
左側のメニューの上から順番に見ていきます。
💡 モデル駆動型アプリ学習メモ
Model-driven app overview | Microsoft Learn
モデル駆動型アプリでは、データモデルが最も重要です。
レイアウトの自由度はキャンバスアプリに比べて低いですが、複雑な業務プロセスを管理するアプリに適しています。
「モデル駆動型アプリ」と呼ばれていますが、実際には「データモデル駆動型アプリ」と考える方がわかりやすいです。
Dataverseにデータモデルが存在しないと、モデル駆動型アプリは作成できません。
取引先担当者、取引先企業、カスタムテーブルなど、任意の Dataverse テーブルコンポーネントを再利用可能です。
Office 365 との統合に対応しており、レスポンシブデザインで多様なデバイスに適切に表示されます。
モデル駆動型アプリ作成の手順 | Microsoft Learn
モデル駆動型アプリは次の手順で作成します:
・ビジネスデータのモデル化:ビジネス課題に対応できる正しいデータ構造を設計する。
・ビジネスプロセスの定義:ユーザーが効率的に作業できるように支援(ビジネスプロセスフローを指す)。
・アプリの作成:関連テーブルや要素を選択してアプリを構築。
・セキュリティロールの構成:ユーザーが自分のロールに応じたデータのみ操作可能に。
・アプリを共有:アプリを他のユーザーに配布する。
ビジネスプロセスフロー(BPF)は必須ではありません。
また、アプリを使用するにはセキュリティロールの割り当てが必要です。これは意外と見落としがちなポイントです。
初めてのモデル駆動型アプリ構築 | Microsoft Learn
モデル駆動型アプリは「テナント → 環境 → ソリューション」という順で作成します。
Dataverse は環境ごとに1つ存在します。
ソリューションを利用すると、他の環境への移行やソース管理が容易になります。
モデル駆動型アプリのコンポーネント | Microsoft Learn
アプリは「メタデータ」として定義され、コードを書かずに設定変更のみで構造と挙動を定義します。
機能やレイアウトはソースコードではなく、Dataverseに保存された設定データとして扱われます。
業務ロジックの標準的な実装手段は以下の通りです:
・ビジネスプロセスフロー(BPF)
・クラシックワークフロー
・ビジネスルール
・Power Automate
なお、クラシックワークフローはPower Automateへの移行が推奨されています。
データ モデル駆動型アプリの定義 | Microsoft Learn
ビジネスプロセスフローの作成と管理はPower Automateで行います。
モデル駆動型アプリ側だけで完結せず、拡張にはPower Automateが必要です。
「もう少しモデル駆動型内で完結できると便利」と感じました。
列名は保存後に変更できません。変更するには削除と再作成が必要です。
ただし、フォームなどに依存関係がある場合は削除も困難です。
そのため、列名は最初に慎重に設計することが重要です。
検索列で検索時に使用されるビューを変更できます。
ローカライズ可能なテキストの翻訳 | Microsoft Learn
モデル駆動型アプリから元データをエクスポートし、他言語に翻訳することが可能です。