読解に苦戦した文を紹介します。
DMM 英会話のデイリーニュースという教材からです。
The 3,000-plus-page report from 234 scientists said the trends warming is already causing, such as accelerating sea level rise and more frequent extreme weather, will worsen.
文構造がわからないと文の最後にwill worsenが突然現れて??となるはずです。
結論から言うと、
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saidの節の中ではthe trendsが主語でwill worsenが動詞です。
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the trendsとwarmingの間に関係代名詞のwhichが省略されていてthe trendsからcausingまでthe trendsにかかる形容詞節です。
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such as ~ weather は形容詞句でthe trendsを修飾します。
訳
234人の科学者が作成した3,000ページを超えるレポートによると、温暖化がすでに引き起こしている水面上昇の加速や異常気象の頻発といった傾向はさらに悪化するだろう。
the trendsとwarmingの間の関係代名詞が省略
なぜ省略に気づけるかといえば、causingの後に必要なはずの目的語ないからです。
saidの後から順番に見ていくと、
the trends warming のように名詞が連続で並んでいて何かおかしいなと気づきます。
その後にisとくるのでこのisはwarmingにかかるものだと分かります。
なぜなら、the trendsにかかるとしたら複数形になるのでareになるからです。
ここでthe trens warmingを「温暖化のトレンド」と無理やりくっつけてしまうと文法的に整合性が取れなくなってしまいます。
意味が通りそうだからと言って名詞を勝手にくっつけないようにしましょう。
私もよくやってしまいます。
その後に、is causing, such as と続き、他動詞のcausingの後に目的語がないので関係代名詞が省略されていると予測が確信に変わります。
such asはthe trendsを修飾する形容詞句
なぜ離れた場所にあるのかといえば、主語が長くなるのを防ぐためです。
英語は主語が長くなるのを嫌います。
そのため、such asは後ろに置かれているのだと思います。
また、the trends such as ~ warming is causing とすると先行詞が分かりずらくなってしまいます。
warmingの前にcausingの目的語となり得る名詞(accelerating sea level riseとmore frequent extreme weather)が2つあるので読者は意味が取りづらくなります。
まとめ
the trendsにwarming is causingとsuch as がかかっていて全体として主語になって
will worsenが動詞になります。
私が苦戦したポイントはsuch as ~をcausingの目的語としてしまって、文の構造を見抜けなかった点です。
such as の内容が温暖化が引き起こしているものとも似ているので間違えてしまいました。
、such asはcausingの目的語ではなく、the trendsを修飾する形容詞句です。
the trendsが複数形になっているのは、such asで例を二つあげているから複数形なんだと思います。
目印はcausingとsuchの間にあるコンマです。
本来はcausingの後に目的語がくるはずですが、コンマがきて
ここで文が切れることを示しています。
英文を正確に読むって難しいけど、楽しいですね。
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